医療トピックス

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冬の風物詩“しもやけ”

2015年12月

 今年は暖冬だそうです。
 皮膚科の診察室には毎年、気温が下がってくると「足の指先が痛い。」「手の指が腫れて、かゆい。」などと訴えてくる患者さんがいます。

 「しもやけですね」「え~!今時しもやけなんて病気になるのですか?」という会話がしばしば交わされます。「今年は暖かいのに、しもやけですか?」と不思議な顔をする方もいます。私の印象ですが、暖かい日が続いて、急に気温が下がると、しもやけの患者さんが増えるような気がします。気温が4~5度に冷え込み、日中の気温の差が10度以上になると、しもやけになりやすいと言われています。

 昔は、小さい子供の病気と言われていましたが、最近はお年寄りや、水仕事の多い女性にもみられます。体質的にもしもやけになりやすい人と、なりにくい人がいると考えられています。

 しもやけの原因は、冷たい空気にさらされることです。ということで、好発部位は、洋服から出ている手や足、特に指先、鼻先、耳たぶになります。同じように寒い空気に当たっても、しもやけを起こしやすい人と起こしにくい人がいることが知られています。ここのところ乳幼児の手のひらのしもやけも増えています。寒い冬の日、ベランダで干し物やガーデニングをしている母親を、温かい室内で、結露したガラス戸に手をくっつけて見ているのでしょうか。手のひら全体が赤く腫れてかゆがるものですから、往々にして接触皮膚炎と診断されていることもあります。

 しもやけの予防は手、足を温かくして冷やさないようにすることです。ただし、暖かくしすぎて汗で湿った靴下や手袋をそのままにして、冷たい風にあたっていては、逆効果です。カラッと乾いたものに履き替える(小さいお子さんなら、履き替えさせてあげる)気遣いが必要です。

 治療は、ビタミンEや漢方薬、末梢血管拡張するお薬の内服、ヘパリン類似物質含有軟膏、ビタミンE軟膏の外用です。炎症が強いときには、ステロイド軟こうも併用します。

 しもやけだと思って放置していたら、様々な内臓の症状を伴うSLEという病気だったということがあります。治りにくいしもやけや、暖かくなっても何度も繰り返すしもやけは、一度皮膚科を受診することをお勧めします。

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