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医療トピックス

2017年8月

ペットボトル症候群

 先日、のどの渇きとだるさを訴えて21歳の男性が受診しました。中肉中背で肥満はありませんが、尿に糖が出ており血糖値280、ヘモグロビンAlc 8.2のりっぱな糖尿病でした。

 冬に急性胃腸炎にかかった時、脱水を改善するためにイオン飲料(スポーツドリンク)を薦められ、胃腸炎が治ってからも「健康のために」2リットル入りのイオン飲料を毎日飲んでいたそうです。近ごろは渇きがおさまらないので一日4リットルに増えてしまったとのこと。

 市販のイオン飲料は糖分が大量に含まれており、ポ〇〇は500ミリリットル中に糖分が33グラム、角砂糖10個分が含まれているそうです。しかも吸収が早くなるように成分が調整されているので急激に血糖値が上がります。たくさん飲めば糖尿病になっても不思議はありません。
 イオン飲料を禁止し、水かお茶を飲むようにしただけで3か月後にはAlc6.0と、正常範囲内まで改善しました。

 友人の歯科医にきいたところ、イオン飲料は甘いだけでなく酸性(ph4)なのでエナメル質を溶かしてしまい、ペットボトルを持ち歩いてだらだら飲みすると虫歯になるとのことです。

 天気予報では、熱中症を防ぐため水分を多めに摂りましょうと、お決まりのようにアナウンスしています。TVではイオン飲料のコマーシャルがひっきりなしに流れています。どうせ飲むなら、ただの水より体によいはずのイオン飲料を、と考えても不思議ではありません。

 わたしは、例の一件以来、下痢や嘔吐が治ったらイオン飲料は中止し、水かカフェインの入っていない麦茶をのむようにすすめています。

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