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上手に使って乾燥から肌を守りましょう -保湿剤-

2019年9月

 8月も終わりに近づくとコンビニエンス・ストアのレジ横には「おでん」が湯気を立て始めます。それを見ると我々皮膚科医は「今年もそろそろ…」と思います。乾燥肌です。
 もちろん、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患にともなう乾燥肌は一年中みられますが、まだ暑さが残り汗ばむ時期から、すねの乾燥を訴えて皮膚科を訪れる患者さんが少しずつ増えてきます。湿疹などの皮膚疾患にともなう乾燥肌が悪化し始めるのもこの頃です。
 皮膚の保湿は、皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質の3つにより調節を受けています。皮脂は皮膚の表面をコーティングすることで、角質からの水分蒸発を防ぎ、天然保湿因子は角質に存在し、水分を引きつけます。そして角質細胞間脂質は、名前の様に角質細胞の間を埋めるように存在し、水分の蒸発を防ぎます。一方で皮膚は、強く柔軟な構造で外界からの異物(アレルゲン・細菌など)の侵入を防御する役割を担っています。これら皮膚の水分保持機能、防御機能を総称して「皮膚のバリア機能」といいます。したがって、バリア機能に障害が発生すると、皮膚の水分が失われ角質細胞に隙間ができ、外界からの異物が侵入する隙を与えしまいます。
 このバリア機能の障害により無防備となった皮膚を覆うことで、角質の水分を保持し失われかけたバリア機能を回復させるのが保湿剤です。
 保湿剤には、主剤(主成分)として尿素・ヘパリン類似物質など、基材として軟膏・クリーム・ローションなどがあり、それぞれに特徴があります。例えば、尿素剤は塗り心地は良い反面、引っかいた部位に高濃度のものをつけると刺激感がある、ローション基剤は塗りやすい反面、保湿作用は軟膏に対して劣る傾向があるなどです。
 主剤と基剤の組み合わせでは数多くの保湿剤があり、それらの特長を生かして効果的に使用するためには診察は不可欠です。皮膚の乾燥・かゆみが気になったら、かかりつけ医にご相談ください

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