医療トピックス

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風疹の予防接種はお済ですか?

2013年5月

風疹の流行が首都圏を中心に早いペースで拡大しています。風疹の流行ピークは春から初夏なので、今後さらに拡大することが懸念されています。

今回の罹患者の7割以上は男性で、年代別では20~40代男性と20代女性であり、過去の予防接種歴と関係があります。30代以上の男性は定期接種でワクチンを接種していません。また1995年以降の生れでは集団接種から個別接種化になったために接種率は減少しました。そのため20~40代の男性の15%、女性の同年齢の4%は風疹の抗体をもっておらず、11%の女性は感染予防に不十分な低い抗体価と報告されています(2011年 厚労省)。

風疹は咳やくしゃみなどで飛沫感染し、2~3週間の潜伏期間を経て、発疹や発熱、リンパ節の腫れなどの症状を呈します。稀に脳炎などを合併することもあります。また妊娠初期(20週頃まで)の女性が風疹に感染すると、ウイルスが胎児に感染し、赤ちゃんに心臓疾患や難聴、白内障などの「先天性風疹症候群」を発症する可能性があります。毎年0~1人の報告数ですが、2012年10月から2013年4月時点までで既に8例が報告されています。

感染を防ぐにはワクチンの接種しかありません。問題は、ワクチンには病原性を弱めたウイルスが入っており、妊娠中の女性には接種出来ないことです。そのため妊娠前に接種する必要があり、接種後2ケ月は避妊が必要です。妊娠してから抗体がないと判明した場合は、人混みを避けるなどで身を守るしか方法がありません。妊娠の同居家族、職場での同僚などもワクチンを接種しておく必要があります。風疹に罹ったことがあると思っていても実際は他の感染症だったり、接種歴が曖昧な場合はワクチン接種をご検討下さい。

風疹単独ワクチンは入手しにくく、むしろ麻疹も一緒に予防できる麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を受けて下さい。中野区では3月末より、①妊娠を希望する19歳以上50歳未満の女性、②現在妊娠中の女性の夫に一部公費助成が開始されています。不明点はかかりつけ医に相談して下さい。未来の赤ちゃんを守りましょう。

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