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昨年まで異常なしだったのに今年は空腹時血糖が120mg/dlで高め、あるいは早朝空腹時は正常だが食後の血糖値が179mgもあったというので予備軍と言われたり、特定健診でHbA1cが5.6%で保健指導を受けるように言われて、落胆したりあせっている方がいらっしゃるのではないかと想像いたします。
2型糖尿病は膵臓からのインスリンの「分泌不足」と「はたらきの低下」が重なって血糖値が高くなります。戦後、欧米並みの食生活と運動不足が重なって増加傾向は著しく、1型よりはるかに多くなっています。軽いうちは症状はなく健診とか、たまたま風邪で受診した時に血糖値が高いと指摘されるのはほとんどが2型です。
インスリンの分泌量は個人差が大きく、「あいつはあんなに飲んだり食ったりしているのに、何にも異常がない!」「私は甘い物もこんなに我慢しているのに血糖値が高い。主人は私の2倍も食べているのに糖尿病にならない」なんてことはよくあることです。インスリンの分泌量は遺伝が関与しているので、個人個人が分泌されるインスリン量に見合った食事を摂り、インスリンを効率よく利用して上手に付き合っていくことが重要です。
自分の食事量が自分のインスリン分泌量に見合い、また上手に利用されているかどうかを手っ取り早く知る方法は、健診やかかりつけ医を受診してインスリン、血糖値やHbA1cを測定することです。検査の結果、予備軍と言われ、生活習慣の改善を進められた方は下記の要領に従って、ほんのちょっと努力をしてみてください。インスリン分泌量はそうやすやすと変えることはできませんが、インスリンを効率よく働らかせる方法はいろいろあります。そして努力の成果を見るため、時々受診して検査をしてもらいましょう。
いきなり理想体重をめざすことはありません。とりあえず、現在の体重の5%減量を目指してください。50Kgの方は47.5kg、80kgの人は74kgです。それも2?3ヶ月かけてゆっくりです。
野菜を中心として、から揚げ、とんかつなど揚げ物を減らし、間食を止めましょう。果物の果糖はブドウ糖より脂肪になりやすいようですので要注意です。アルコールは量や飲む時間を決め、節度をもって楽しみましょう。
ジムに通うばかりが運動ではありません。まず身近なところで体を動かすことから始めてください。毎日の通勤で駅までバスに乗らずに歩く、駅のエスカレターは使わない、夕食後テレビの前に座りこまないで後片付けを手伝う、掃除をこまめにする、など身近で体を動かすことなら忙しいあなたにもすぐ始められそうですよ。
散歩、10000歩のウオーキング、ジョギング、サイクリング、ハイキングまでできれば効果は確実でしょう。楽しみながら継続することが大切です。
ストレスの多い現代社会でくらしているあなた。ストレスをなくすことは無理でしょう。気分転換や運動などで上手に解消する工夫をしてください。
2011年2月
糖尿病予備軍、あるいは軽い糖尿病と言われたあなた!
毎年健診を受けていらっしゃるあなた。昨年まで異常なしだったのに今年は空腹時血糖が120mg/dlで高め、あるいは早朝空腹時は正常だが食後の血糖値が179mgもあったというので予備軍と言われたり、特定健診でHbA1cが5.6%で保健指導を受けるように言われて、落胆したりあせっている方がいらっしゃるのではないかと想像いたします。
最新の診断基準
| 糖尿病型 | ( 正常 ) | |
| 早朝空腹時血糖値 | 126mg/dl以上 | (110mg/dl以下) |
| 75g糖負荷試験2時間値 | 200mg/dl以上 | (140mg/dl以下) |
| 随時血糖 | 200mg/dl以上 | (140mg/dl以下) |
| HbA1c | 6.1%以上 | (5.8%以下) |
上記のいずれかに該当すると糖尿病型と診断されます。
正常と糖尿病型の間にはいる人や、あるいは特定健診で空腹時血糖100mg/dl以上、HbA1c5.2%以上は要注意として保健指導の対象になります(腹囲男性85cm、女性90cm以上が前提になりますが)。最近では空腹時は正常でも食後に血糖が高いと動脈硬化が始まることもわかってきています。
例え糖尿病と診断されなくとも予備軍に入ってしまったらすぐに生活習慣の改善に取り組んだ方が安全です。糖尿病を未然に防ぐチャンスです。
1.糖尿病ってどうしてなるの?
糖尿病は大きく別けると1型、2型の2つのタイプがあります。1型は膵臓からのインスリン分泌が絶対的に少なく、インスリン注射が必須です。こどもや若い人に発症するケースが多く専門医の管理が必要な特殊なタイプです。2型糖尿病は膵臓からのインスリンの「分泌不足」と「はたらきの低下」が重なって血糖値が高くなります。戦後、欧米並みの食生活と運動不足が重なって増加傾向は著しく、1型よりはるかに多くなっています。軽いうちは症状はなく健診とか、たまたま風邪で受診した時に血糖値が高いと指摘されるのはほとんどが2型です。
インスリンの分泌量は個人差が大きく、「あいつはあんなに飲んだり食ったりしているのに、何にも異常がない!」「私は甘い物もこんなに我慢しているのに血糖値が高い。主人は私の2倍も食べているのに糖尿病にならない」なんてことはよくあることです。インスリンの分泌量は遺伝が関与しているので、個人個人が分泌されるインスリン量に見合った食事を摂り、インスリンを効率よく利用して上手に付き合っていくことが重要です。
自分の食事量が自分のインスリン分泌量に見合い、また上手に利用されているかどうかを手っ取り早く知る方法は、健診やかかりつけ医を受診してインスリン、血糖値やHbA1cを測定することです。検査の結果、予備軍と言われ、生活習慣の改善を進められた方は下記の要領に従って、ほんのちょっと努力をしてみてください。インスリン分泌量はそうやすやすと変えることはできませんが、インスリンを効率よく働らかせる方法はいろいろあります。そして努力の成果を見るため、時々受診して検査をしてもらいましょう。
2.生活習慣を変えるとは?
インスリンの働きを低下させる3大要素は「肥満」「運動不足」「ストレス」です。
■肥満
太っているひとに糖尿病が多い理由は、脂肪細胞からインスリンの働きを悪くするホルモンが分泌されるからです。特定健診で腹囲を測定するのは悪さをする内臓脂肪の量が腹囲に反映されるからなのです。いきなり理想体重をめざすことはありません。とりあえず、現在の体重の5%減量を目指してください。50Kgの方は47.5kg、80kgの人は74kgです。それも2?3ヶ月かけてゆっくりです。
野菜を中心として、から揚げ、とんかつなど揚げ物を減らし、間食を止めましょう。果物の果糖はブドウ糖より脂肪になりやすいようですので要注意です。アルコールは量や飲む時間を決め、節度をもって楽しみましょう。
■運動
運動は血液の中のブドウ糖を筋肉がエネルギーとして利用するため直接血糖値を下げる働きがあります。また、筋肉や体の末梢で血液の流れがよくなり少々インスリンの分泌が悪くても血液中のブドウ糖が細胞内に取り込まれやすくなります。さらに運動により筋肉が増えると、基礎代謝量が増え、同じカロリーを摂っても太りにくくなります。ストレス解消にもなり運動の効用は多岐にわたります。ジムに通うばかりが運動ではありません。まず身近なところで体を動かすことから始めてください。毎日の通勤で駅までバスに乗らずに歩く、駅のエスカレターは使わない、夕食後テレビの前に座りこまないで後片付けを手伝う、掃除をこまめにする、など身近で体を動かすことなら忙しいあなたにもすぐ始められそうですよ。
散歩、10000歩のウオーキング、ジョギング、サイクリング、ハイキングまでできれば効果は確実でしょう。楽しみながら継続することが大切です。
■ストレス
ストレスは自律神経のバランスをくずし、インスリンの分泌を抑えたり、インスリンの働きを抑えるホルモンを分泌させたりします。また、ストレスによる睡眠不足やアルコールの取りすぎ、タバコの吸いすぎなど血糖値が上りやすい環境を作ってしまうことも多いのです。ストレスの多い現代社会でくらしているあなた。ストレスをなくすことは無理でしょう。気分転換や運動などで上手に解消する工夫をしてください。
ある研究でメタボリックシンドロームの平均体重100kgの男性20例に食事指導や運動療法を行い12週で6%の体重を減らした結果、内臓脂肪はもちろん、肥満時に肝臓や筋肉に蓄積していた脂肪も減少し、75gブドウ糖負荷試験による血糖とインスリンの変動曲線も改善されたということが証明されています。
糖尿病予備軍と言われたあなた!
糖尿病と診断される前に、生活習慣を見直してみませんか?!



