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医療トピックス

2006年3月

「おねしょ」の話

 おねしょは、おしっこをつくったり、膀胱にためたりする機能の発達が遅いために起こるものです。からだの発達が進めば治ります。まれに、腎臓や内分泌ホ ルモンの働きに異常があり、おねしょが出ることがありますが、このような場合には、膀胱炎がある、背の伸びが悪いなどの症状が見られます。

 おねしょには、「膀胱型」「多尿型」「混合型」の3つの型があります。

1.膀胱型
 膀胱の発達が未熟なために、おしっこをたくさん貯めておけずに起こります。
 おしっこの回数が多い子ども、昼間のおもらしがある子どもに見られます。

2.多尿型
 夜寝ているあいだに、おしっこの量が減らないために起こります。
 ふつう、寝ているときに働く抗利尿ホルモンのおかげで、おしっこは濃くなり、 量は少なくなって朝まで貯めておくことができます。朝一番のおしっこが濃い 色なのはこのためです。睡眠が不安定でホルモンがうまく働かない と、夜間のおしっこが濃くならず、量が多いためにお漏らししてしまいます。

3.混合型
 膀胱型と多尿型が混合した型で、膀胱に貯めることができず、夜寝ているあいだのおしっこが多いために起こります。

 おねしょは、からだの発達と深い関係があります。体質によるので、おねしょの子どもの60%程度に両親にも子どもの頃におねしょがあります。小学校の入学前後ではほとんどが混合型です。小学校高学年になると多尿型が多く見られるといわれています。

 おねしょの治療は、むずかしいことではありませんが、根気を必要とします。
 1.一日一回、おしっこをできるだけがまんする(排尿抑制訓練)。
 2.夕食後は飲食を減らし、寝る前の水分をとる量を減らす工夫をして、寝ている間のおしっこの量を減らす。
 3.寝るときにはからだが冷えないように衣類と寝具を工夫して、部屋の温度も冷えすぎないようにする。

 ほとんどのおねしょは、時期がくれば自然と治ります。
 「あせらず」「おこらず」「起こさず」が大切です。

 おねしょは、おしっこの機能ののんびりした発達が原因です。からだが発達してくると膀胱の機能も発達してきます。発達には個人差があるので、「あせらず」見守ってあげましょう。

 おねしょの子どもはみな「困ったなあ」と思っています。親におこられてばかりいるとこころの不安は強く、睡眠は浅くなり抗利尿ホルモンの働きが悪くなります。心理的な原因での治りにくい「夜尿症」になることがあります。

 夜にぐっすり眠れると抗利尿ホルモンがたくさん出て、寝ているあいだのおしっこは濃くなり、量は少なくなり朝まで貯めておけるようにます。夜中に起こす と眠りが浅くなりこのホルモンの出が悪くなり尿量が多くなります。膀胱も眠りが深いと緊張がとれて、おしっこをたくさん貯めることができるようになりま す。

 日中はたくさん遊んでからだを動かし、夜は「早寝早起き」のよい睡眠をとることは、おねしょの治療に大切です。

 ときには、膀胱の緊張を和らげる、睡眠のリズムを整える、ホルモンを補うなどのためにお薬による併用治療も必要となります。

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